Door sign
デモリッションセールというのがあります。
エステートセールが家の中の一切合財を売るのに対し、
デモリッションセールは、家の枠、家を構成しているすべてのものが売りに出されているんです。
例えば、窓、玄関のドア、トイレの洗面台、キッチンのキャビネット、
床にあるタイルも木のフローリングも各々の道具持参で購入、搬出となります。

私はそこまでハンディーでないので、この類のセールには行かないのですが、
とあるセレブなエリアにあるお家が壊されると聞いて、最後に一目見ておきたいと半ば野次馬気分で行ってきました。
ここ5年ほど古い家を取り壊して大きなレンガ造りの家を建てる、住宅ブームがありました。
もともと直しながら住むのが普通のアメリカで、
この新築ブーム(特にこの手の「現存の古い家を壊す」タイプ)は私はあまり好きではありませんでした。
古いものにも時間が経ったからこそ出せる味がある。
それを全てゴミ箱に捨てるのには理解できませんでした。
なので、この古い高級住宅地にもそのブームの波が押し寄せたのかと思うと、
静かな憤りを覚えるのです(別に住人でもなんでもないのですが・・・)

さて、このエリア、ミシガン湖沿いのエリアで、住人以外の路駐は一切禁止、
公園にも入れない、とても閉鎖的・排他的でもあります(だから高級住宅なのですが)。

家具がないので大きさの比較ができないのですが、この時代の家にしてはかーなーりの大きさの窓。
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どの部屋からもミシガン湖が一望できます。
庭は広くはないのですが、プライベートビーチに続く階段が。

入り口の廊下は大理石、
二階は子供部屋が3つほど。壁紙がキュートレトロなままでした。
キッチンも古く、窓は一応売りに出されていましたが、木枠なので雨漏りの損傷が大きく、
再利用できそうにありません。
ウォークインクローゼットはとても広く、マライアキャリーといい勝負です。

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e0049603_7534432.jpgしっかりした作りのカスタムクローゼット。ひたすら大きい。 
2階からの雨漏りで一回の天井が腐食し、地下室も大きな水溜りが。

恐らくお年寄りが住んでいて、ここ50年、手を加えることは全くなかったのでしょう。
でも、この家にも人が出入りして、華やかで賑やかな時を見てきたのでしょう。
それが少しずつ壊され、そのかけらが別々の場所に旅立っていくのはなんとも切ないです。

とても名残惜しいですが、手の施しようのないほどダメージの大きな家でした。

それにしても、こんな家で育つってどんな感じなのかな~
子供部屋からも湖の眺望が楽しめるなんて贅沢です。


で、ドライバー持参で登場しました私ですが、どれも大きなもので自分で外せるものがなく、
一番簡単に持ち帰れるこのドアプレートを購入。
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アイアンでずっしり重い。
軽やかな足取りでスカーフを揺らす紳士がドアに手をかけています。
セールをしている業者さんにどこにあったものか尋ねると・・・・

「トイレのドアだよ」

それにしては足取りが軽やかではないかい?(笑)
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by retrojunkie | 2007-11-08 07:59 | その他の雑貨(other)
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